CBDの歴史

CBDに関する情報

CBDが流行ったきっかけは?

2013年8月に、アメリカで有名なニュース番組CNNで、CBDオイルの投与により、小児のてんかんが劇的に改善されたことが報道されたことがきっかけでした。

番組内では、コロラド州に住む5歳のシャーロット・フィジーという少女が、長い間、てんかんによる発作に苦しめられていました。彼は、1週間に300回の発作を起こすので、話すことも動くこともできませんでした。

いろいろな治療法を試すも、どれも大した効果は期待できませんでした。

そんな中 、従来の治療法ではなく、代替治療法の可能性に目をつけCBDの摂取に励んだところ事態が一変したようです。

当時から、CBDは向精神作用を持たず、免疫システムのバランスを調整し、強い抗酸化作用を発揮させ、人間の健康維持に大きく貢献することが分かっていました。

CBD濃度が高い株よりオイルを抽出したものをシャーロットちゃんに飲ませたところ、たちまち彼女の発作階数は週に1回まで激減しました。

その報道がアメリカ中に知れ渡り、今も尚、コロラド州には多くのてんかん患者が治療のためにやってくるそうです。

大麻取締法は何故、存在するのか?

そのようなお話を聞いても、大麻からそんな成分が抽出されることをあなたは信じれますか?

残念なことに、日本人の方の多くは、義務教育で受けた「大麻(マリファナ)=まやく」という誤解をずっと持ち続けてはないでしょうか。

政府のプロパガンダに騙され続けてはいけません。
「麻」(あさ)と「痲薬」(まやく)は全くの別ものです。

本来、「痲薬」の「痲」の字はしびれるという意味でした。それが当用漢字制度(1946年 国語審議会)の導入により「麻」の字が当てられるようになり、「麻薬」と表記されるようになってしまったのです。

大麻に含まれる薬効成分の総称を「カンナビノイド」と言いますが、その中に痲薬成分はありません。戦前の日本では、カンナビノイドを抽出した薬が喘息(ぜんそく)やアレルギーに効く漢方薬として市販されていました。

しかし、敗戦直後の1948年、アメリカGHQの占領政策によって大麻取締法が制定。当時の日本人の認識では、『麻=麻薬』などの認識は全くありませんでした。しかし、戦争で負け、法律で規制されていたために、今に至ります。


実際、医学ジャーナルの説明では、大麻の危険性はアルコールほどではなく、多くの医学用途があることも発表されています。


気になる方は、その歴史を振り返ってみましょう!

古代

大麻は、最古の薬物書や医学書から今日の薬物書や医学書まですべての本に記載されてきた薬用植物です。

神々との対話に利用されていた

紀元前16世紀のエジプトでは、神殿で大麻を焚いてその煙を吸うことで精神作用を得て、神と対話したとパピルスに記されています。

紀元前3世紀のインドの医学書では、大麻樹脂を去痰剤として使ったと記されています。又、インドのアユルベーダでは、大麻樹脂は、鎮痛剤、鎮痙剤、消化促進剤、利尿剤として使われています。大麻は、太古の昔から薬物として、食料として、繊維を取る目的で世界中で栽培されてきました。

日本では、衣服・神の祀りものとして

日本でも、戦国時代に綿花が渡来するまでは、衣服のほとんどが麻で作られておりました。戦後、麻の栽培が大麻取締法で禁止されるまでは、麻は、重要な繊維であり、食料でありました。さらには、大麻は神社とも関わりが深く、注連縄・鈴縄・御幣などは、大麻繊維からできる精麻から作られていました。

近世(19世紀)

ヨーロッパ人が、大麻樹脂の薬理作用を知るようになったのは、アジアやアフリカに旅行するようになってからだと言われています。1840年の医学書には、大麻樹脂の利用方法が記載があります。

心理学者が大麻樹脂に注目

1845年にMoreauと言う心理学者が書いた論文には、大麻樹脂は、肉体的精神的効果があり、近代的な精神薬物治療を発展させると書かれています。1842年、東インド会社からイギリスの薬局に送られてきた大麻樹脂は、筋肉の痙攣を止める作用があることが判り、その薬としての使用がイギリスで広く普及するようになりました。

世界的に普及、最も使われる薬

大麻樹脂は、医薬品原料として国際的関心が生まれ、その研究は、世界的に広がりました。有名な医師や薬剤師は、病気の治療の目的で、大麻樹脂を処方するようになりました。大麻は、適用範囲の広い医薬品として1854年アメリカ薬局にて販売されました。

その効能には、「睡眠を促進し、痙攣を鎮め、神経不安を和らげ、痛みを取り除く、特に神経痛、痛風、筋肉痙攣、狂犬病、コレラ、痙攣、舞踏病、ヒステリー、鬱病、錯乱、子宮出血に効果がある」と書かれていました。

その結果、数え切れないほどの医薬品が作られ、世界中で販売されるようになっていきました。1980年の学術誌には、「純度の高い大麻樹脂を注意深く投与すれば、我々の持っている最も有用な薬の一つである」と書かれています。そして、大麻樹脂は、19世紀末から20世紀のはじめにかけて世界で最も使われている薬となりました。

20世紀初頭

大麻樹脂の利用が希薄化

しかし、20世紀初頭に入ると、天然物である大麻樹脂は、含まれる成分が均一でなく、同じ量を飲んでもその効果がバラバラのため扱いづらい薬として認識されだします。特に当時の考えは今と違い、天然物が劣り、合成物が優れていると勘違いされておりました。

そのため、医師も処方するにあたって、合成医薬品を優先的に扱うようになります。有効成分が均一に含まれているため、一定量を投与するとどの患者からも均一な効果が得られるので、当時はそれが正しいと思われていました。次第に、ヒトと大麻樹脂の関係性は、希薄化していったと考えられます。

1937年以降

マリファナ課税法の制定(1937年)

疎遠になったとはいえ、アメリカの市販薬局では、大麻入りの28種類の薬が売られていました。しかし、医療目的を含むこの植物のすべての使用が突然禁止されることになりました。

その背景としては、アメリカでも大麻を繊維素材や薬品として一般的に使用していました。しかし、科学技術の発達により石油や石炭を原料とする合成繊維や化学的に精製された薬品が登場しました。大麻の代わりにマーケットを大きくするためだと考えられています。

世界的に『マリファナ=社会の悪』という風潮が続く

20世紀のほとんどを通じて、マリファナを吸うのは、社会悪であると言う宣伝が行われ続けました。大麻により症状が良くなった病人は、必ず馬鹿にされ、決して相手にされることはありませんでした。そして、大麻取締法が、国連の国際条約になり、世界中で批准され、世界規模で大麻の栽培が禁止されていました。

日本でも当時のアメリカ占領軍の指導の下、昭和23年に大麻取締法が施行され、大麻の栽培が禁止されます。

マリファナは憲法違反とし、薬物リストに追加

1960年代アメリカ最高裁判所は、マリファナ課税法は、憲法違反であると判決が下りました。そして、マリファナの使用を解禁しよう主張する若者の間で吸われるようになりました。マリファナは、薬物リスト法の下で正式に全く薬物として価値のない物であると宣言された。更には、官僚達により幻覚剤として定義され、禁止薬物リストに掲載されることになりました。

1990年代

医師が大麻を処方、CBDの研究が進む

1991年ハーバード大学での調査で、ガン専門医の内44%の医師が、副作用を軽減する目的で私的に患者に大麻を吸うように勧めていることが判明しました。48%の医師が、もし大麻が公式に使用できたら処方すると言及しており、そして54%の医師が、処方できるように合法化すべきであると答えていたことも事実です。

特に、大麻に含まれるCBDと言う物質の調査では、運動障害の改善てんかんや各種硬化症舞踏病の症状を緩和することが判りました。大麻樹脂に含まれる精神作用のある成分と無い成分との間の関係や相互作用が研究されたのもこの時期です。その結果、CBDと言う成分は、精神作用以外の薬理効果を増強するが、精神作用は遮断することが判明しました。

大麻樹脂は、人類の利益である

最近、大麻樹脂の神経に及ぼす効果について物理的メカニズムの解明に関心が寄せられています。脳にカンナビノイドと結びつく特殊な受容体があることが確認されていて、その受容体の数とか場所も判ってきています。現在に至っては、大麻樹脂から複数の病気に対する治療薬を開発できる段階に来ています。

石油の代替品になる大麻

大麻は医療用だけでなく、様々な分野で活躍します。

日本各地で栽培されていたのにも関わらず、戦争で負け、石油利権により大麻は消されてしまったのではないかという背景があります。しかし石油利権者は石油資源の限界を感じ、次の代替資源として大麻を目標にして、モンサントによる遺伝子組み換えで種を支配し、次の利権を独占しようと考えているのではないかと思います。

大麻オイルの用途としては建材、プラスチック、燃料、美容・化粧品も作ることもできます。

環境にも良いので、早く研究が進んで実用化されることを願ってます。

参照

著書:大麻ビジネス最前線

マリファナ(大麻樹脂)の歴史

取り戻そう、日本の心を。

日本で大麻が禁止されている本当の理由【追記あり】